近代五種で見事!銀メダルを獲得された佐藤大宗(さとう たいしゅう)選手!
近代五種は、一人の選手が一日のうちにフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃+ランニング)とまったく異なった5種類の競技を競う、複合競技。
1912年ストックホルム大会から112年も続く伝統競技で「キング・オブ・スポーツ」とも言われています。
佐藤大宗選手がその過酷な競技になぜ挑戦することになったのか、その経緯や、所属の自衛隊体育学校についても調べたので、一緒に見ていきましょう!
日本勢初 #オリンピック メダル🐎🤺🏊♂️🔫🏃♂️#近代五種 男子で佐藤大宗選手が銀メダルを獲得🥈#パリ2024 歴史的快挙を振り返ります👏@mpaj_japan pic.twitter.com/GSYUHeSOjJ
— オリンピック (@gorin) September 4, 2024
近代五種・佐藤大宗選手:なぜ近代五種をすることに?
- 海上自衛隊では、護衛艦での研修が2ヶ月間。毎日のように船酔いに苦しむ。
- 体力測定の水泳で好成績を収めたことが近代五種OBの教官の目に留まった
- 兄の紹介もあり、近代五種の選手候補としてオリンピアン育成の体育学校の入稿テストに挑戦した
- 「自分の性格を何とかしたい。ここで人生を変えたい」との思いで半年間の試験を乗り越えた
- 近代五種のことを「何も知らなかったが、面白そう」と思った
船酔いについては、船の上での人命救助は難しいと判断されたのでは。馴れるような状況ではなかったのだと推測されます。
また、佐藤選手は学生の時から鍛えた泳力もですが、少林寺拳法で学んだ「間合い」の取り方がフェンシングと重なる部分、競技に有利になったと考えられます。
性格については、自身が、小さい時から短気で失敗も受け入れられなかったと告白。
人命救助を志す兄。
安易に兄と同じ海上自衛隊を目指すことを話し大喧嘩するも、入隊時には兄が一緒に頑張ろうって言ってくれたことから、”ここで自分の性格を何とかしたい”という思いになられたようです。
でも、面白そうっていう案外単純な考えもあったんですね!
次に、佐藤選手が所属している自衛隊体育学校についてご紹介します。
近代五種・佐藤大宗選手:所属の自衛隊体育学校がすごい
場所:〒178-8501 東京都練馬区大泉学園町
自衛隊体育学校は、以下の三つを目標に掲げて1961年(昭和36年)に設立。
- 「部隊等における体育指導者の育成」
- 「オリンピック等国際級選手の育成」
- 「体育に関する調査研究」
専用のグラウンド・体育館・屋内プール・射撃場など充実した設備を保有している。
また、自衛隊で唯一、馬を飼育しているため、馬術が必須である近代五種競技の訓練も可能。
主な訓練設備
総合体育館 | 球技体育館 | 陸上競技場 (陸連公認 全天候型) |
ラグビー・サッカー場 | 屋内水泳訓練場 (水連公認 50メートル) | アーチェリー訓練場 |
屋内射撃場 | 馬術訓練場 |
対象競技種目
レスリング | ボクシング | 柔道 |
アーチェリー | 射撃(ライフル・ピストル) | ウェイトリフティング |
陸上(マラソン・競歩) | 水泳 | 近代五種 |
カヌー(スプリント競技) | 女子ラグビー(7人制) |
冬季競技種目(真駒内駐屯地)
バイアスロン | クロスカントリー |
7つの施設で、13種目も対応していて
すごい!
佐藤選手はこの恵まれた環境で、五種目に集中して取り組むことができたんですね。
もちろんメンタルも重要ですが設備が整っていることも重要ですよね。
国際舞台で活躍できる選手やメダリストがこれからも誕生することでしょう!
銀メダルを胸に凱旋した佐藤大宗2曹を齋藤海上幕僚長が温かく迎えました。
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) August 26, 2024
海上自衛隊を代表して快挙を遂げた佐藤2曹の功績を称えるとともに、「今はしっかり休んで、体を労わってもらいたい」との労いの言葉を送りました。@pts_pr_official#おかえり #パリ2024 #近代五種 #むらさめ pic.twitter.com/mDwhXYgawi
次に佐藤大宗選手の五輪直前の練習メニューについてやプロフィールも紹介します!
近代五種・佐藤大宗選手:五輪直前3カ月前の練習スケジュール(週3回)
時間 | 練習種目 |
---|---|
AM5:00 | |
↓ | 10km走(40分程度) |
9:00 | 朝食 |
↓ | フェンシング |
12:00 | |
↓ | 昼食 |
↓ | 体のケア |
14:00 | 水泳 |
↓ | |
15:30 | 射撃 |
↓ | |
16:30 | 10km走 |
↓ | 軽食 |
17:00 | 筋トレ |
体幹トレーニング |
水泳終わって射撃訓練するのには、理由がありました。
本番同様、手がプルプルと震える状況を作り、命中率を上げたそうです。
一つの競技を極めるのも大変ですが、五種目をこなしていくのは、達人技!
佐藤選手は、心折れる時もあるけど、そんな時はチャンスとして前向きにとらえるようにしているそうです。
近代五種・佐藤大宗選手:プロフィール
- 名前:
佐藤大宗(さとう たいしゅう) - 生年月日:1993年10月20日
- 年齢:30歳(2024年9月時点)
- 出身:青森県
- 身長:174㎝
- 体重:62kg
- 所属:自衛隊体育学校
【近代五種競技】獲得メダル - 2022年アジア競技大会団体:銅メダル
- 2024年パリオリンピック:銀メダル
- 国内ランキング:2位
【競技経験】 - 小学校1年~中学校2年:
少林寺拳法(県大会優勝経験) - 中学校~高校:
水泳部(平泳ぎで東北大会出場経験) - 好物:煮干しラーメン
佐藤選手の好物は、青森名物の煮干しラーメン!
ねぶたも行きたいと、青森愛にあふれた人です。
現在30歳、2028年ロサンゼルス大会では34歳で挑むことになります。
障害物レースが採用されるため、また新たな競技への挑戦が始まります!
まとめ:佐藤大宗選手!なぜ近代五種を?所属の自衛隊体育学校がすごい【櫻井・有吉THE夜会】
佐藤大宗選手がなぜ近代五種競技をはじめられたのか、そきっかけについてや、所属の自衛隊体育学校はどんなところなのかご紹介しました。
一日の練習メニューについても驚きでしたね!
「自分の性格を何とかし、人生を変えたい」という気持ちから始まった、自身との戦い。
パリ五輪での近代五種・日本勢初の銀メダル獲得という結果をもたらしました。
佐藤選手は、”ここが、スタートライン!近代五種をとにかく広めたい”という意気込みも語られています。
これからも、佐藤大宗選手の応援と、大会の動向にも目が離せませんね!
コメント