2025年1月11日放送の「突撃カネオくん」では三和電子株式会社が紹介されます。
三和電子株式会社はアーケードゲーム用のジョイントスティックレバーや、押しボタンなどのゲームパーツを製作する会社です。
ゲームセンターでは、実際に肌に触れたり、握ったりと身近な存在でありながら、どこの会社が製作しているかまでは探ったことがありませんでした。
「突撃かねおくん」で取り上げられ、三和電子株式会社の場所やレバー開発についてなど調べると興味深いインタビューの内容がありましたので紹介します。
【突撃カネオくん】三和電子株式会社はどこ?何を製作?
三和電子株式会社
〒173-0026
東京都板橋区中丸町49‐6
設立:1982年6月8日
代表取締役:加藤良太
事業内容:アミューズメント機パーツ製造・販売
1982年設立から40年以上(2025年1月時点)の老舗企業となります。
商品について
三和電子株式会社はジョイスティックレバーや押しボタンなどのゲーム機用パーツを製造販売
アミューズメントエキスポ2024一般日始まっております!来場される方は是非お立ち寄りください!🕹️ pic.twitter.com/glVvOKGSZp
— 三和電子株式会社 (@sanwadenshi) November 16, 2024
ゲームとくれば、ソフト関連に注目されがちですが、実際ハンドルをもってコントロールするための機器である、ジョイスティックや、ボタン、それに関連するカスタマイズ商品を製作されています。
【突撃カネオくん】ゲームパーツ製作やグッズについて
11月8日(水)0:00より動作位置可変リーフスイッチ搭載の静音レバー(JLX-TPML-8YT-SK)の一般販売を開始いたします!
— 三和電子株式会社 (@sanwadenshi) October 23, 2023
先行販売時より価格変更をしております。
上記に伴い現行の高反発静音レバーは在庫が無くなり次第販売終了となります。予めご了承いただけますと幸いです。https://t.co/vPtH9zrUMj pic.twitter.com/0JJh7lfQHn
開発に力を注ぐ一つの商品として、ジョイスティックレバーが挙げられます。
ゲーム文化保存研究所のインタビューでは、開発について三和電子株式会社、生産部部長の大森博克さん、生産部技術課の鵜木智之さん、営業部大一課の佐藤望さんの記事が掲載。
商品の進化やこだわりなどが分かりました。
ジョイスティックについて
1993年にメーカー採用。
マイクロスイッチを4つネジ止めしたレバーだそうです。専門的なので難しいですね。
ゲームセンターのゲーム機は、一般的に箱状の形状(筐体)をしており、その中に電気機器が収めてあるため、全てが、その中に納まるように設計されなければなりません。
レバーやボタンを設置するにしても、見合った大きさに製作すると、どうしても小型化する必要があります。
初期モデルは、小型化にすることで、強度面に問題があったそうです。
中の基盤が割れてしまうとか。マイクロスイッチについても4つが均一にオンオフが入らなかったり激しい使用をしていると細かい問題があったんですよ
引用:ゲーム文化保存研究所IGCC
このため、細かなパーツの形状を変更したり、改良を繰り返し現在は第6世代となっています。
型番でみると、JLAからはじまり現在JLFとなっており、最後のアルファベットA~Fまでが改良の型番になっており、6回の改良の積み重ねが込められているそうです。
光センサーの採用
初期の型では、マイクロスィッチをしようしており、手で動かすと、あのカチカチといった感触があります。
アメリカの会社と共同開発により、光センサーを使用したものも製品化されたそうですが、マイクロスィッチのカチカチの感触がないため低評価となり、廃品種となったそうです。
しかし、現在、家庭でも本格的にゲームを楽しむようになり、家庭用のコントローラーも開発。
ガチャガチャという騒音対策のために静音式型スティックが生まれました。
もともとは、有接点のため摩耗が大きいマイクロスィッチに比べ、耐久性にも優れており、尚且つ静音とあって光センサー型が見直されたようです。
この章の最初にXの写真が静音レバーです。
時代と共に、求められる製品もどんどん開発され、進化してきたんですね!
グリップ状ジョイスティック:レバー入力テスト200万回以上!
全体がグリップ状になったジョイスティックは、かなり激しい動作をゲーム上で行うため、レバーの耐久性が求められました。
最初のある会社からのオーダーでは、「100kgに耐えられものを」というものだったそうです。
そのレバーの耐久テストは、なんと200万回以上。
電気的な接触だけではなくスイッチやパーツの摩耗も含めた試験を行います。
使っているうちに摩耗したパーツから出るカスが溜まるといった現象もありますので、それらも加味した総合的なテストになりますね。
引用:ゲーム文化保存研究所IGCC
メーカー側の検査による評価が総合的に認めらての採用。
レバガチャのような乱暴プレイでも耐えられるように充分な強度を確保しているから、安心して遊んでいただいて大丈夫と、商品に対する自信もうかがえます。
触った感触や、動かす感覚などトータルでゲームの楽しさを考えた時、ゲーム機パーツが与える影響は大きいことが再認識できました。
また、開発者の方の並々ならぬ努力があることも分かりました。
まとめ:【突撃カネオくん】三和電子株式会社はどこにある?ゲームパーツ製作について
- 三和電子株式会社は東京都板橋区中丸町49‐6にあり、1982年6月8日に設立で40年以上の老舗ゲームパーツメーカー。
- 主に、ジョイスティックレバーや押しボタンなどのゲーム機用パーツを製造、販売する
- ジョイスティックレバーは、1993年にメーカー採用から、6回の改良をされました。
- 現在では、マイクロスティックタイプのガチャガチャと音のするタイプから、静音タイプの光センサー型に進化し過程でもストレスなく楽しめるものになってきている。
- グリップ状のジョイスティックの耐久テストは、なんと200万回以上。激しい動きにも耐える仕様になっている。
- ゲームに集中して力が入る場面でも、安心して楽しめるのは製作者の方の努力に他ならない。
ゲームセンターで、レバーやボタンにも注目して観察しても面白いかもしれないですね!
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