長年NECの販売促進キャラクターとして親しまれてきた「バザールでござーる」が、2025年をもって役目を終えることが発表されました。
テレビCMやカレンダーなどで見かけたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「バザールでござーる」はなぜ終了するのか、そして生みの親である作者は誰なのかについて、誕生秘話とあわせてわかりやすくまとめていきます。
バザールでござーるはなぜ終了?
まず結論からお伝えすると、 「バザールでござーる」は2026年末をもってNECでの販売促進に使われなくなる」 と発表されています。
約35年にわたって親しまれたキャラクターですが、NECの事業方針の変化などが背景にあるようです。
なぜ終了なの?
NECによると、かつては個人のお客様にも親しみやすくNEC製品の購入を後押しするためのキャラクターとして生まれました。
ところが近年は事業の方向性が変わり、企業向け(BtoB)のサービスや製品が中心になってきました。
そのため、“親しみ系キャラクター”としての役割と会社の今の方向性にズレが生じてきたことが終了の大きな理由だと言われています。
長く愛されたキャラクターでも、時代や企業戦略が変わると役割が変わるのは、ビジネスの現実なんですね。
バザールでござーる:誕生秘話やキャラクターについて
誕生秘話!
「バザールでござーる」は、NECが1991年11月に開催した販売促進キャンペーン「NEC 冬の情報生活市 バザールでござーる」がきっかけで誕生しました。
キャンペーンの名前にあった「バザール(市場)」という言葉が印象的だったため、そこから言葉遊びのようにキャラクター名を決め、その後に“こざるのキャラクター”が生まれたのがスタートです。
キャラクターについて
キャラクターの設定には遊び心があり、アフリカ・旧ザイール(現コンゴ民主共和国)が故郷と言う設定で、日本の文化を学ぶために来日した小ザルというユニークなバックボーンもあります。
たとえば、ホームシックになったときは大好きなバナナで気を紛らわせる、といった性格描写もあるほど親しみやすい設定になっています。
明るい黄色い色や愛嬌ある見た目は、販促POPやグッズでも活躍しました。
作者は誰?バザールでござーるを作った人
キャラクター制作は、
メディアクリエーターの佐藤雅彦(さとうまさひこ)さん
が担当しました。
佐藤さんは企画・デザインに関わり、ユニークな世界観を形にしました。
佐藤さんはCMプランナーとして数々のヒット作品を手掛けており、「バザールでござーる」もその代表作のひとつです。
佐藤雅彦(さとうまさひこ)さんのプロフィールを紹介します!
作者:佐藤雅彦のプロフィール!
佐藤 雅彦(さとう まさひこ)さんは、1954年生まれの71歳(2025年時点)、静岡県(沼津)出身です。
- 名前:佐藤 雅彦(さとう まさひこ)
- 生年:1954年生まれ
- 年齢:71歳(2025年時点)
- 出身:静岡県(沼津)
- 学歴:東京大学教育学部 卒業(電通入社前)
- 主な活動:
- 株式会社電通入社後、CMプランナーとして活躍
- 「バザールでござーる」CM企画・制作担当
- 「ポリンキー」「モルツ」など多数のCM制作に参加
- 楽曲・テレビ番組企画(例:「だんご3兄弟」「ピタゴラスイッチ」など)も手掛ける
- 教育・表現の領域でも活動(慶應義塾大学教授、東京藝術大学大学院教授など歴任)
- 特徴:言葉や音のリズムを大切にした表現で知られるクリエイター
テレビCMでは俳優の財津一郎さんがバザールの声を担当!
耳に残る「バザールでござーる、バザールでござーる…」というフレーズは40代以上の人には懐かしい思い出ではないでしょうか。
作者や声の担当者がはっきりすると、一気に“思い出のキャラクター”として身近に感じます。
どんなふうに愛されてきた?
バザールの活動はキャンペーンだけではありませんでした。
✔ テレビCM放送
✔ ノベルティ・プレゼント配布
✔ 絵本や音頭などの関連コンテンツ
✔ 年ごとにデザインが変わるカレンダー配布 などなど
多くの世代に記憶されています。
特に「バザールでござーる」のオリジナルグッズやカレンダーは年代を超えて人気でした。
2026年版は最後のカレンダーとして公開され、惜しまれる声もたくさん出ています。
まとめ:バザールでござーるはなぜ終了?作者は誰?誕生秘話と愛された理由を解説
- 「バザールでござーる」は、NECの事業方針がBtoB中心へと変化したことを背景に、2025年を区切りに販促キャラクターとしての役割を終えることになりました。
- 1991年の販売促進キャンペーンから誕生し、CMやカレンダー、ノベルティなどを通して30年以上にわたり多くの人に親しまれてきました。
- キャラクターの作者は、CMプランナー・メディアクリエーターとして活躍する佐藤雅彦さんで、独創的な発想とリズム感のある表現が特徴です。
- 佐藤 雅彦(さとう まさひこ)さんは、1954年生まれの71歳(2025年時点)、静岡県(沼津)出身です。
- 佐藤雅彦さんは「バザールでござーる」以外にも、数多くの有名CMやテレビ番組を手がけており、日本の広告・表現文化に大きな影響を与えてきました。
長い時間、私たちの日常にそっと寄り添ってくれた「バザールでござーる」。
最後の姿まで見届けながら、あの時代の思い出を大切にしたいですね。

