第8話べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~では、”花の井”が瀬川を襲名したこともあり、蔦重が手がけた吉原細見も評判を呼びましたね。
花の井から瀬川への襲名の場面では、小芝風花さんの姿に息をするのも忘れて見入ってしまいました。
貫禄や強さのようなものも感じられる背景には演技力に加え、その人を表現するための衣装が重要なカギとなります。
江戸時代中期の着物の衣装を担当されたのは、伊藤佐智子さん。
映画・演劇・広告など数々の衣装を担当されてきた伊藤さんですが、今回べらぼうの江戸時代中期の衣装を手がけるのは初めてだそうです。
伊藤佐智子さんはどんな方なんでしょう。深堀してみました。
伊藤佐智子:プロフィール
生年月日や年齢が公開されていませんでしたが、1970年に高校をご卒業のようでしたので、現在73歳と言うことになります。
【プロフィールについて】
名前:伊藤佐智子(いとう・さちこ)
生年:1952年
年齢:73歳
1970年に清泉女学院中学高等学校卒業
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1972年にはアトリエ伊藤佐智子を設立し、オートクチュール開業
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1992年に株式会社ブリュッケに社名変更
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1973年以降、渋谷パルコオープニングキャンペーンや、資生堂「シフォネット」のキャンペーンを皮切りにオーダーメード・システムによるファッションデザインを開始されました
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2020年の東京パラリンピック開会式衣装ディレクターも務められています。
最近では、映画「陰陽師0」(2024年)や、Netflix「阿修羅のごとく」(2025年)など衣装担当もされています。
べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺~衣装について
\\衣装デザインは伊藤佐智子さん//
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) June 21, 2024
「江戸文化の心意気、意気地、誇りを粋と掛け合わせて表現したいと思います」
コメント全文・プロフィールは👇https://t.co/LA4mlGBdHB#大河べらぼう #横浜流星
蔦重・花の井・田沼意次・田沼意知のデザイン画を大公開👇 pic.twitter.com/PX548kYUR8
江戸時代中期が舞台、「日本のメディア王」として時代を駆け抜けた怪男児・蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ。
江戸時代中期(18世紀)を描くのは大河ドラマ史上初のことで、伊藤さんにとってもこの時代の衣装を手がけるのは初めてのようです。
伊藤さん自身が、以前から江戸時代中期に興味があったことで、文献などコツコツと集められていたそうです。
今回の衣装を担当することは”大きな喜びです”と話されています。
江戸時代中期の衣装の魅力
町民文化も頂点に達しており華やかで活気ある暮らしぶりを背景にその装いも華やか。
素材の質の高さも伺えるようです。
ドラマの画面からもその豪華さ華やかさが伝わってきますよね。
また、友禅染が成熟した背景もあり、絞りや刺繍などが組み合わさることで奥行きのあるデザインとなったそうです。
花の井から瀬川(小芝風花)へ衣装のこだわり
伊藤さんがインスタグラムやXで花魁の衣装についてつぶやきをいれられていました。
【花の井が着る豪華な花魁の衣装について】
吉祥模様や松竹梅など縁起の良い絵柄
暖色系の色を使用
【瀬川を襲名の花魁衣装】
落ち着いた凛とした寒色系の色
大人の知性を感じるものにした
Xを見ても瀬川襲名の衣装は貫禄があります。
【衣装デザイナーのつぶやき】
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) February 25, 2025
花魁の衣装は吉祥紋様や松竹梅など、縁起のいい絵柄や華やかな暖色系の色を使いました。
瀬川を襲名してからは、落ち着いた凛とした寒色系の色や柄域も取り入れ、大人の知性を感じるものにしています。https://t.co/zVSw6gmmOk#大河べらぼう #小芝風花 #伊藤佐智子 pic.twitter.com/cEGzERaux5
また、日常を過ごすための着物は、「かごの鳥」といわれる女郎の心情を表現するため、蝶(ちょう)や鳥の文様が描かれています。
こまかな衣装の文様も見てドラマを見ることで、より一層時代の背景がわかり興味も深まりそうですね。
蔦屋重三郎の衣装について
【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」横浜流星さん演じる蔦屋重三郎の着物】主演の横浜流星さんがまとう着物のデザイン意図と時代背景を、衣装デザイナー伊藤佐智子さんと日本の美容風俗研究家・村田孝子さんの解説とともに繙きます。https://t.co/S4AdqVDqfZ
— 婦人画報 FUJINGAHO (@fujingahojp) February 15, 2025
蔦重の衣装については、伊藤さんがテレビでのインタビューでも話されていました。
伊藤さんは、蔦重の「緑色」と決められていたそうです。
「緑色」は生命力を象徴する色として古くから知られており、蔦重の活動的でいきいきとした姿を表現するのにピッタリということでした。
また、淡色である藍色ではなく、他の色と掛け合わせることで染め上がる色にしたとも話されています。
まだ何者でもない彼が何にも縛られず、やんちゃで発想豊かに新しいものを生み出していく。そんなオリジナリティーあふれる人生のスタートを象徴する色として、たやすく再現できない緑という色を選びました。
引用:NHK公式
また、黒縞(くろしま)を入れ、蔦重の動きを表現し、躍動感も際立たせることにしたそうです。
なんと、理想の色になるまで3回も染め直しをし、作業が難航した経緯もあったようです。
蔦重の着物、花魁衣装、吉原の親父たちなど伊藤さんのこだわり抜いた衣装は、江戸中期の暮らしぶり、華やかさを伝えてくれます。
江戸中期のファッションにも注目しつつ、伊藤さんのこだわりについても細かく見ていきたいですね!
まとめ:【べらぼう衣装】伊藤佐智子プロフィール!蔦重や瀬川衣装のこだわりなど
伊藤佐智子(いとうさちこ)さんは1952年生まれの73歳(2025年3月時点)
清泉女学院中学高等学校卒業後1972年にはアトリエ伊藤佐智子を設立(現在は株式会社ブリュッケ)
2020年の東京パラリンピック開会式衣装ディレクターも務められている
最近では、映画「陰陽師0」(2024年)や、Netflix「阿修羅のごとく」(2025年)など衣装担当
江戸時代中期(18世紀)を描くのは大河ドラマ史上初のこと伊藤さんにとってもこの時代の衣装を手がけるのは初めてとされています。
華やかな江戸中期の衣装もドラマと併せて楽しみたいですね!
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